2021.12.14
新聞ブログ
親知らず、対処法の正解は?
目次
皆さんこんにちは。
事務長で日本歯科TC協会認定トリートメントコーディネーターの福島俊光です。
12月に入り年の瀬も近づいてまいりました。
この時期になると、歯医者さんでは急激にこの様な患者様が増えてきます。
それは…
「親知らずが痛いんです。」
何故年の瀬が近づくと親知らずの痛みが出てくるのでしょうか。
そして、親知らず=抜くイメージが強いと思いますが、本当に抜いたほうが良いのでしょうか?
今日は親知らずについてお話していきたいと思います。
親知らずって何?
親知らずとは?
親知らずの正式名称は『第三大臼歯』で、智歯とも呼ばれています。
前から8番目に生えている歯で、永久歯(大人の歯)の中で一番最後に生えてくると言われており、10台後半から20代前半に生えてくる方が多いです。
親知らずは必ず生えてくる歯ではなく、元々生えてこない(先天性欠損)方もいますし、生えてきても正しい方向に生えてこないで頭が半分しか出てこない(半埋伏)場合や存在はしていても外に出てこない(埋伏)場合もあります。
どうして親知らずは痛くなるの?
親知らずの痛みが出る多くの原因は、お口の中の一番奥にありしっかり歯磨きができていなかったり、正しく生えてきていない事により汚れが溜まってしまい、歯茎に炎症が出てしまうことです。
これを『智歯周囲炎』と言います。
年の瀬に親知らずの痛みが出やすい理由としては、忙しくなり身体の免疫力が低下し、歯茎の炎症が起きやすいことが原因と考えられます。
そしてこの炎症が周囲の組織や骨までに達してしまうと、顔が腫れてしまったり口が開きにくくなってしまいます。
他には虫歯になってしまい、痛みが出てくることもあります。
親知らずの治療法は?
痛みが出てしまった場合、抜歯のイメージがありますが、実は抜歯をしたほうがいいケースと、抜歯をしないほうがいいケースがあります。
抜歯をした方がいいケース
虫歯
親知らず自体が虫歯になってしまった場合は、治療器具が届きにくくその後のメンテナンスもとても難しい為、抜歯をした方が良いとされています。
抜歯をせずに治療をしても、一度治療をしてしまった歯は再発(二次カリエス)のリスクが出てしまう事に加え、手前の歯も虫歯にしてしまうリスクが出てしまいます。
智歯周囲炎
虫歯になっていなくても、智歯周囲炎で定期的にうずいたり痛みが出る場合も抜歯をしたほうが良いとされています。
半埋伏
水平になっていたり、中途半端に頭が出ている状態でも抜歯をしたほうが良いとされています。
水平に生えてしまっていると、智歯周囲炎を引き起こしたり、手前の歯にダメージを与えてしまうことがあります。
また手前の歯が虫歯になってしまった場合、親知らずを抜かないと治療できない場合もあり、速やかに抜歯を行わないと、手前の歯を駄目にしてしまうことがあります。
抜歯をしなくても良いケース
しっかり揃っている
親知らずが上下しっかりと生えていて、しっかりと噛み合っている場合は抜歯をしなくても良いとされています。
完全に埋まっている
顎の骨の中に完全に親知らずが埋まっていて、周りに何も影響を出していない場合は抜歯をしなくても良いとされています。
補綴物の土台として使用する
手前にある歯を駄目にしてしまって歯が無くなってしまった場合、ブリッジの土台や、入れ歯のバネをかける歯として使用することがあります。
まとめ
この様に歯の生え方やお口の環境で親知らずの治療方法が変わってきます。
また、痛みが出てすぐに抜歯をしてほしい場合でも、炎症が強いと麻酔が効かないこともあり、抗生物質で炎症を抑えて後日抜歯を行うことがあります。
お口の中を清潔に保つだけではなく、定期的なメンテナンスも重要になってきます。
新浦安ブライト歯科は、厚生労働省認定の『かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所』の為、治療の手順を踏めば予防歯科を保険範囲内で行うことが可能です。
一生に一度しか生えてこない歯を守るためにも、ぜひ新浦安ブライト歯科へ起こしください。
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