2021.11.17
新聞ブログ
子供の虫歯は減ってきている!?
目次
皆さんこんにちは。
事務長で日本歯科TC協会認定トリートメントコーディネーターの福島俊光です。
11月も中旬が過ぎようとして、学校では秋の歯科検診が行われ、歯科検診の結果が届いてくる頃だと思います。
新浦安ブライト歯科でも浦安市内で5校の学校での歯科検診を行っており、沢山のお子様の歯を診ています。
そんな中、7月に文部科学省から令和2年度の学校保健統計調査が発表されました。
歯科に関する内容で、興味深いものがありましたので、要約してお話させて頂きたいと思います。
令和2年度学校保健統計調査
学校保健統計調査とは?
学校保健統計調査とは昭和23年から毎年行われている調査で、学校における幼児や児童及び生徒の発育状況、健康状態を明らかにすることが目的とされています。
調査対象は?
調査対象は、国立・公立・私立の幼稚園、幼保連携型認定こども園、小学校、中学校、義務教育学校、中等教育学校、高等学校の満5歳から17歳の幼児や児童及び生徒の一部になっています。
健康状態を調べているのは、幼児や児童及び生徒全体の25%(3,340,921人)です。
どんな検査をしているの?
行っている検査は以下のとおりです。
- 裸眼視力
- 眼の疾患、異常
- 耳疾患
- 鼻・副鼻腔疾患
- 虫歯(う蝕)
- せき柱、胸郭、四肢の状態
- アトピー性皮膚炎
- ぜん息
- 心電図異常(6歳、12歳、15歳のみ)
- 蛋白検出
学校保健統計調査の結果
学校保健統計調査で行われた歯科の結果が以下になります。
年代別虫歯の割合
区分 | 虫歯の割合 |
---|---|
幼稚園 | 30.34% |
小学校 | 40.21% |
中学校 | 32.16% |
高等学校 | 41.66% |
年齢別虫歯の割合(小学校)
年齢 | 虫歯の割合 |
---|---|
6歳 | 36.46% |
7歳 | 44.21% |
8歳 | 47.51% |
9歳 | 45.38% |
10歳 | 37.05% |
11歳 | 30.88% |
年齢別虫歯の割合(中学校)
年齢 | 虫歯の割合 |
---|---|
12歳 | 29.44% |
13歳 | 32.04% |
14歳 | 35.07% |
年齢別虫歯の割合(高等学校)
年齢 | 虫歯の割合 |
---|---|
15歳 | 37.29% |
16歳 | 42.26% |
17歳 | 45.46% |
年齢別虫歯の割合まとめ
全体的な平均を見ると、高等学校が虫歯の割合が高いですが、年齢別で見るとなんと8歳の虫歯の割合が一番高くなってしまっています。
新浦安ブライト歯科では10歳までに自分で仕上げ磨きができるようになるのが理想とお伝えしていますが、「自分で磨けるぞ!!」と親の仕上げ磨きを離れた時、そして自分の意志でお菓子を食べ始める時期から虫歯の割合が増えていきます。
以前お話した通り、虫歯の原因は歯磨きよりも食生活が虫歯には重要になってきます。
歯磨きだけではなく、お子様の食生活も見直してみてはいかがでしょうか。
過去のデータと見比べてみると
過去の虫歯のデータを見比べてみると、また興味深い内容が出てきました。
年度別虫歯の割合(幼稚園)
年度 | 虫歯の割合 |
---|---|
平成22年度 | 46.07% |
平成27年度 | 36.23% |
平成28年度 | 35.64% |
平成29年度 | 35.45% |
平成30年度 | 35.10% |
令和元年度 | 31.16% |
年度別虫歯の割合(小学校)
年度 | 虫歯の割合 |
---|---|
平成22年度 | 59.63% |
平成27年度 | 50.76% |
平成28年度 | 48.89% |
平成29年度 | 47.06% |
平成30年度 | 45.30% |
令和元年度 | 44.82% |
年度別虫歯の割合(中学校)
年度 | 虫歯の割合 |
---|---|
平成22年度 | 50.60% |
平成27年度 | 40.49% |
平成28年度 | 37.49% |
平成29年度 | 37.32% |
平成30年度 | 35.41% |
令和元年度 | 34.00% |
年度別虫歯の割合(高等学校)
年度 | 虫歯の割合 |
---|---|
平成22年度 | 59.95% |
平成27年度 | 52.49% |
平成28年度 | 49.18% |
平成29年度 | 47.30% |
平成30年度 | 45.36% |
令和元年度 | 43.68% |
年度別虫歯の割合まとめ
10年前に比べてみると、虫歯の割合は10%以上減っていることが解ります。
また、中学校の令和元年度の虫歯の割合の34%は歴代を見ても一番少ない割合になっています。
昔に比べると虫歯菌が感染ってしまうことも大きく知られてきたため、大人が咀嚼して子供に食べさせるなどが無くなったこと、歯科検診の重要性が知れ渡ってきたことが一つの要因と考えられます。
まとめ
こうやって見ていくと、虫歯の割合は減っていますが、学校の3割の方は虫歯がある状態ということです。
この割合を減らしていくことが歯科医院としてできる仕事、そして親御さんがお子様に伝えていくことだと思います。
また、学校検診では限られた時間、限られた器具でしか診ることができません。
実際に歯科医院に来院されてレントゲンを撮ってみないと発見できない虫歯も存在します。
虫歯がないから大丈夫!!ではなく、歯医者さんでしっかり診ていくことがとても重要です。
新浦安ブライト歯科でお子様の歯を一緒に守っていきましょう!!
※新浦安ブライト歯科では現在ご予約が大変込み合っており、平日初診は1ヶ月待ち、土日初診は3ヶ月待ちになっております。
大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承頂ますようお願いいたします。